Vol. 33 ~職業ジャーナリストの自己責任~

コラム

【参考サイト】https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201810/CK2018102402000263.html

 

 奇跡に近い生還と言える。私の知人が大学時代に同じ活動をしていた仲間(本人からの証明ナシ(笑)、私はお会いしたこともお話したこともない)と言っていた安田さんが3年間の人質状態から解放され、トルコで保護された。

 

 様々な憶測が流れていて詳細はまだ不明たが、私が考えるにおそらくカタールがやってのけたと思われる。アラブ最大の衛星網がある国営放送局アルジャジーラを持つカタールだからこそ成し遂げられる業。過去にも沢山の人質解放に関わっている。カタールはその度、人道支援で身代金は自分たちが払ったと言う。今回もそう言うだろう。しかし、そんなスーパーマン国家なんてあるわけはない。

 

 自国民を救いたいが「自己責任」を国民に問われると返答が出来ない政府にとっては、救済代理人(必殺仕事人の反対(笑)?)が欲しくなる。救済代理人はマージンと名誉を勝ち取れるという国際システムなのだ。

 

 カタールは決して中立国ではない。イランとも繋がり、パレスチナのテロ組織ハマスへの援助もしている。そのカタールは近年サウジアラビアをはじめとするスンナ派国家との通商を拒否された。カタール航空の出入りさえも禁止された。そんな中での「名誉回復」行動の1つと言える。日頃からの様々なテロ集団の取材と援助が「今回の奇跡」を実現したとしか考えられない。

 

 ということで、日本政府は絶対に口を割らないだろうが身代金は払ったに違いない。個人的には安田さんの生還は嬉しい。しかし、多額の税金が使われたとなれば国民は「自己責任なのに…」と言う。

 

 個人的な興味本意で危険なところに飛び込んでいく人間は論外として(最近は減ったなあ~)、職業ジャーナリストと自称する方は強い使命感を持つ。無知すぎる国民に事実を伝えたいと。と同時に死とは背中合わせ。何かあった時にすべてのジャーナリストを助けてあげられるのか・・・。

 

 しかし、意外に自称ジャーナリストは多い。それは、ジャーナリストには資格も後ろ楯もいらないからだ。とは言っても、彼らジャーナリストの活躍は平和を謳歌する国々には「世界の裏」を国民に伝えるメッセンジャーとして大切な役割がある。

 

 ならば…私の極論

 

 「正当なジャーナリスト」を「国家の役人」とする。試験に受からねばなれない。知恵や体力・武力も問われる。しかし、使命感・正義感のために国家による情報操作を拒否できる。

 

 それ以外の「ジャーナリスト」は救わない。

 

 夢物語かもしれないが、それが正解だと思う。

 

 ~最後に一言~

 

 帰国記者会見までは良いが、安田さんを情報番組などに出演させないで欲しい。各テレビ局も視聴率取りのために彼を使わないで欲しい。彼のため?そうではない。名声のために真似る人間が必ず出るからだ…。

 

 心から願う。

 

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